世の中にはマックとそのユーザーを蛇蝎のごとく嫌う人たちがいます。それは、なぜなんでしょうか。
パーソナルユースのコンピューターは個々人が自らの好みと目的によって選ぶべきだと思いますが、人の使用するコンピュータに対して意見をするのはなぜなのか。
ウィンドウズユーザーがMACユーザーを嫌う理由としてよく上げられるのは、
・仕事で強制的に使いにくいマックを使わされている
・仕事でクライアントや下請けが使いにくいマックフォーマットのMOデータを送りつけてくる
・知り合いのマックユーザーがウィンドウズをけなすのがうざったい
・マックはwindowsの敵である
・マックはwindowsよりも劣るアーキテクチャであるから啓蒙してやりたい
というようなものがほとんどでしょう。
仕事で使いにくいマックを使わされているという人は、今一度、人がOSについて毒ずく理由を考え直してみるべきです。
WORDで書類作成中に、WORDが落ちてファイルが消えた、畜生ビルゲイツ、というような光景は全国津々浦々で繰り広げられている光景です。
別にこれはWINDOWSやマックに限った話ではなく、例えば東証システムダウンしたさいは畜生!富X通というような状況が発生したでしょうし、それらは何億円とかけたシステムでも、ものの見事に動かないときは動かない。仕事をしたいと言う気持ちを逆なでするかのように、ぴくりとも動きません。
ましてや個人でも購入できる価格範囲のコンピュータを仕事にも使うんです。落ちるときは落ちます。
そもそも仕事で使う機材を自由に選べると言う人は、非常に少ないと思います。誰もが信頼のおける環境で仕事をしたいのは当たり前、でも会社が購入し、与えられた機材でしか普通は仕事ができませんよね。
ですから、誰もが同じ不満を抱えて仕事をしているということをまずは理解することです。しかし今使用中のMACをWINDOWSにリプレースした場合、効率が何十倍にも跳ね上がる、機材購入費はすぐにもとが取れて利益が確保できるという場合は、むしろ上司に提案して、押し通すのが職務上の義務では無いでしょうか。
いつも使用してるwindowsのフリーウェアが使えなくて不満がある、という人はそのフリーウェアがいついかなるときも落ちずに、だれでも安定して使えるということを、何か証明する方法があれば、いいかもしれませんね。
マックユーザーがうざったい、というような現象は、近年減少傾向が見られます。
マックはOSXに移行する際に恐ろしいぐらいに、ユーザーを振るいにかけました。ン00万からするソフトウェアを含めたマックのOS9以前の全資産が、無価値になるというような経験を過去のユーザーは皆しています。
おかげでマックはサーバ用途などにも使えるスケーラビリティのあるコンピューターに進化しましたが、OS9以前のMACとは完全な別物となってしまいました。
その際に信者と呼ばれるユーザーもかなり淘汰されてしまいました。OS9以前のマックユーザーはWINDOWSよりも優秀と信じてやまなかったMACのシステムを、すべてアップル社によって否定され、息の根を止められ、全く別のシステムのオマケ、という形で提供されてしまったのです。
メーカーがAppleであるという事以外、全く別のコンピューターシステム、それでもなお信心を失わないユーザには、ある程度寛大な気持ちになっても良いのではないでしょうか。
マイクロソフトは2002年まで、そういった大鉈を振るうのを恐れました。旧式のMSDOSシステムとその周辺機器などを切り捨てて、ユーザーが離れるのが怖かったのです。その結果がwindowsMEという、一部で悪評の高いOSを生むこととなりました。
マックがwindowsの敵であった時代、それはwindowsNTシステムが一般化されるwindowsXPリリース前後までのお話です。
windows98ぐらいまでは、なかなかのいい勝負であったかもしれません。windowsはその頃2本だてで動いており、MSDOS直系のwindows95シリーズと、UNIXの標準に準拠して1から作られたWindowsNTがありました。
95シリーズはやがてNTシリーズに統合されるような下地を作るべくうまく動いて、周辺機器などのドライバの32bit化を押し進めました。その結果、WINDOWS95でGUIというものを初めて知った、というようなユーザを掴んで離さずに、WindowsXPにうまく移行させることができました。
その結果、20年前に発売されたものから、昨日完成したばかりのものまで、あらゆる周辺機器、ソフトウェアが、そのまま使える恐るべき資産の帝国を築くことができました。
このようなOSは世界でwindowsだけです。これはビジネス分野でも多いに重視されることで、すでに安定して動いている機器構成を、故障などの原因も無く変えるというのは、あまり行われないことです。無駄とみなされることが多いですから。
それを強みに、windowsはPC用のOSとして9割を超えるシェアを独占しています。これだけシェアがあれば、すでにマック専用というような商売は成り立ちません。マック専用のアプリもwindowsと両対応になったり、マック版が消滅したり、と様々な道を歩むことになりました。
すでにMACOSはWINDOWSのライバルとしての役目を終えてしまっています。マイノリティーをくさしても、自分がマジョリティーであることを確認するぐらいの意味しかありませんし、そういった行為は一般的に大人げないと言われます。
ライバルであることが終わったとはいえ、それは無価値になったという訳ではありません、念のため。
MACは劣っている、と言われることについて。windowsでできて、マックでできない、特にパーソナルユース分野でできないことと言うと、なんでしょう。
ゲーム、これはWINDWOSの独壇場です。WINNY、これはWINDOWS専用のフリーウェアなので、できません。エンコード、できますがWindowsで人気のDivXは積極的にサポートされていません。
オフィスの仕事お持ち帰り、windows版と完全な互換性はありません、またACCESSはありません。MSNメッセンジャー、あるにはありますが、機能が削られてます。InternetExplorerやOutlookExpress、IEはありましたがサポート終了です。
じゃあいったい何をするの、と上記のことでしかPCを使わない人は思うかもしれません。じっさい上記の事柄についてしか興味が無い人は素直にWINDOWSを使うことが薦められます。
僕はMACを買うまではPCというものが徐々に嫌いになってきていました。ただ僕をwindowsの無料サポート要員として使ってくれる人々に対して、「僕はマックユーザーですからwindowsはわかりません」という為だけにiBOOKを買い求めたと言っても、過言ではありません。卑屈な理由です。
僕もそれなりに古いPCの使用者ですので、アップルコンピューターには憧れと敬意がありました。ですから、ちょうど良いきっかけとしてマックユーザーになりました。
マックユーザになってから、再びPCやOSや、コンピューターそのものに対する楽しみを取り戻すことができました。趣味としてのPCの復活です。
いったい何がそうさせたか。具体的にはよくわからないし、体験についても語ることはよしておきましょう。個々人の受け取り方次第ということで。
もしwindowsコンピューターに同じような閉塞感を感じている人がいれば、MACはいい薬になるかもしれません。